【2018年3月~取扱開始】
共通の友人の紹介で初めて蔵を訪ねたのが平成25年の初冬でした。
それまで幾度かは口にしてはいたのですが、その頃のお酒の印象は良くも悪くも
蔵の癖が出た酒であり、ピリピリとした緊張感の表れたシャープな酒でした。
もちろん「美味しい」とは思えたのですがお取り引きには至らず、
その後の数年はお酒を見掛ける度に飲んで注視して来ました。
そしてここ2年程の酒質の進化に一気に気持ちが高まり、この3月に蔵を再訪問、
確実な進化と深化を確信してお取り引きをさせていただきことになりました。
蔵は札幌から約2時間半の倶知安(くっちゃん)、雄大な羊蹄山を一望できる
素晴らしい 大自然の中にあります。もちろん冬は物凄く雪が深く、
蔵の二階の窓まで雪で埋まってしまいます。
創業は大正5年と新しく、
蔵に戻って12年の若き蔵元杜氏、水口渉さんが造りをしています。
羊蹄山と近隣の山からのを湧水2種類を仕込みに使い
(軟水で滑らか、美味しい水なんです)、
バランスのよい酸と旨みの中に「少し熟した厚み」を個性として感じます。
今回僕が最もいいな、と感じたことのひとつが
前述の「ピリピリした緊張感」から転じて「柔らかな笑顔を感じる酒」に
変化したこと。飲んでてホッとする柔らかさがあるんです。
蔵元杜氏として約10年頑張ってきた水口さん。聞けば僕が初めて訪ねた年の前年(24BY)は
大幅に酒質設計を変更した初年度だったようで、試行錯誤の真っ只中に僕は訪問してしまったのかも知れません。
でもあの時の「しかめっ面」の印象のお酒から確実に進化してきた二世古を、僕もこれから笑顔で伝えていきたいと思います。
(これで北海道に出掛ける言い訳ができた!と思っていることはどうかご内密に…笑)
余談ですが水口さん、お酒を飲むペースがめっちゃ早くてお酒強いです。
いつの日か、とことん!ご一緒してみたいものです(たぶん死にますけど…笑)。
<2018年3月記>
<お勧め温度のご説明>
保存温度ではなく「この温度で飲んでいただきたい」温度です
店主が思う「お酒の良さを明確に感じることができる」温度をご提案しています
美味しいのはもちろん「お酒の本質に触れることができるかどうか」という視点です
◎:超お勧めです ○:まぁまぁいいよね
△:ぎりぎり…悪くはないけど… ×:お酒がかわいそう…
○⇒◎:まだ若いからまぁまぁだけど熟成して味が乗ったら超お勧めになるよ
とはいえ最終的にはご自身の好きな温度で飲んでくださいね(好みは十人十色です…)
使用米:北海道産 彗星 精米:55% 日本酒度:+1 酸度:1.5 アルコール:16度
酒質:穏やかなフルーティ香、軽快ながら米の旨みを感じさせる、食中酒向けの中口
お勧め温度:冷◎/常温◎/燗〇→◎
販売予定期間:夏くらいまで(2025.01.23発売-)
穏やかなフルーティ香、すっきり軽快で優しい旨みが広がります。柔らかな旨みには滑らかさもありますが、透明感よりは米の旨み感が前に来る造りなので余韻も含めて飲み応えもあります。フルーティではありますがあくまで食中酒としての前提でのほんのりフルーティは好感が持てます。開栓直後は新酒特有のフレッシュな苦みもありますが、時間の経過と共に落ち着きますのでゆっくりどうぞ。
¥1,980
税込 / 送料別途
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使用米:北海道産 彗星 精米:60% 使用酵母:協会1401号
日本酒度:+2 酸度:1.6 火入れ:なし アルコール:16度
酒質:派手さのない穏やかな香り、適度な透明感と柔らかな旨みが楽しめる、食中系の中口
お勧め温度:冷◎/常温◎/燗〇⇒◎
販売予定期間:秋くらいまで(2024.02.06発売-11.29 1800ml完売)
穏やかで優しい香り、すっきりした旨みが軽快に広がります。抜けのある透明感が顕著だった昨年とは少し趣が違い、今期は適度な透明感に柔らかな旨みが印象的な仕上がりで、まったりとした美味しさが楽しめます。旨みも酸も突出することなく、バランスのよい美味しさ。合わないおつまみは少ないと思いますが特に和食系のおつまみとは相性がいいです。温度も万能、いろいろお試しください。
¥1,595
税込 / 送料別途
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使用米:倶知安産 きたしずく 精米:60% 日本酒度:±0 酸度:1.8
使用酵母:協会701号 アルコール:17.5度
酒質:穏やかな果実香、柔らかで程よく厚みのあるまったりした旨みが楽しめる中口
お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
販売予定期間:年末くらいまで(2024.04.10発売-06.21 1800ml完売)
穏やかな果実香、柔らかな口当たりから広がるやや重めの旨み、程よい余韻へと繋がります。今期は酒質に”まったりした旨さ”と”数値は一緒だけど柔らかく感じる酸”が特徴的で、例年の特徴であるパンチとエッジは控えめですがこれが深みのある旨みを感じさせて美味しいです。冷酒の軽快さで魚料理全般、常温からお燗で肉料理なども楽しめそう。水口杜氏の努力が見えてくる仕上がりです。
¥1,870
税込 / 送料別途
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使用米:北海道産 きたしずく 精米:60% 日本酒度:+3 酸度:1.9 アミノ酸度:1.3
酒母:生酛 酵母添加:あり(協会601号) 麹:一部に白麹使用 アルコール:15度
酒質:穏やかな香り、柑橘系の酸とドライな旨みが融合、軽快でキレのよい旨さの中口
お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
販売予定期間:年末くらいまで(2024.06.26発売-01.14 1800ml/02.14 720ml完売)
穏やかな香り、すっきり軽快な旨みに、白麹と6号酵母由来のトーンの高い柑橘系の酸がバランスします。今期は香りにも味わいにもウッディなニュアンスが僅かに混ざって個性を主張、ドライな旨みに酸が絡んでシャープさとキレのよさを演出します。生酛らしい抜けのよさもあり例年よりキリッとした旨さですが、後口の程よい余韻も心地よし。個人的には冷酒よりは常温からお燗がお勧めです。
¥1,870
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使用米:北海道産 彗星 精米:60% 日本酒度・酸度:非公開
火入れ:あり アルコール:16度
酒質:穏やかな香りと柔らかな旨みの中口
お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
販売予定期間:ほぼ通年(2021.11.10発売-2024.05.02完売)
穏やかで落ち着いた香り、柔らかな口当たりの後にさっぱりした旨味が程良く広がります。リンゴ系の含み香はありますが僅かなもので、フルーティさよりは米の旨味をしっかり楽しめるタイプです。角のない柔らかな旨味は穏やかな酸に支えられバランスよく、後口の余韻もいい感じ。個人的な感覚ですがここ数年余分なクセが抜けてきて、かつ旨みの質が上がっています。冷酒でもちろん、常温やお燗でじっくり付き合うのもよし。幅広いおつまみと合わせたい旨酒です。
¥1,595
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使用米:北海道産 吟風 精米:60% 使用酵母:協会601号
日本酒度:+9 酸度:1.4 アミノ酸度:1.1 アルコール:16度
酒質:清冽な水を思わせるすっきり美味しい辛口
お勧め温度:冷◎/常温◎/燗○⇒◎
販売予定期間:ほぼ通年(2024.05.14発売-)
ほのかな柑橘系の香り、すっきり広がるややスリムな旨み、さらりとキレる後口が特徴です。ラベルに「辛口」とあるようにすっきりキレイな水を思わせるような清冽かつ滑らかな美味しさが魅力です。開けたては少しだけシャープさもありますが、日が経つにつれ柔らかな旨みも育っていきます。魚料理をはじめとする幅広いおつまみを引き立ててくれる、冷酒でよりすっきり、常温やお燗ではすっきりの中に潜む甘みも楽しめる、特に和食とは相性抜群、万能の食中酒です。
¥1,595
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使用米:北海道産 吟風 精米:60% 火入れ:あり
日本酒度:+9 酸度:1.7 アミノ酸度:1.1 アルコール:17度
酒質:穏やかな香り、柔らかな中に複雑味と厚みを感じさせる、クラシカルなやや辛口
お勧め温度:冷△/常温◎/燗◎
販売予定期間:年末くらいまで(2024.09.11発売-10.18 1800ml/02.15 720ml完売)
穏やかな香り、すっきりした口当たりから柔らかくしかし太く広がる旨み、秋の豊穣を感じさせる旨さです。データ上は辛口ながら程よく厚みのある味わいは秋あがりらしい複雑味もあり、僕は冷やすのがもったいない。クラシカル路線の延長にある中で、炉端焼きなどに合わせたくなるいい意味での古臭い野性味も少々あり、こだま辛口酒の中でも稀有な存在だと思います。しみじみ旨いです…
¥1,870
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