博多から南へJRで1時間ちょっと、駅舎が河童を模している田主丸駅から徒歩10分。
河童伝説の里であり、美しい耳納(みのう)連山からのその豊富な伏流水ゆえ上水道がなく
どの家も全て井戸水という田主丸(たぬしまる)に元禄12年(1699年)創業した
若竹屋酒造場は、筑後川の近くの静かな里に佇んでいます。
その若竹屋を名実共に引っ張る横尾正敏杜氏はその柔和な笑顔と人当たり、
そして来年還暦を迎えるとは思えない柔軟な発想と行動力でチャレンジを続けています。
今年で入社して35年だそうですが、無理に香りを出すような流行には流されず、
米の旨味をたっぷり楽しませてくれるようなお酒をリリースしてくれています。
初めてお会いしたのは僕がこだまを開店する直前の平成22年。
初対面にも関わらず丁寧に蔵とその酒を案内してくださったことを今も思い出します。
その際に一目惚れした「一、(いちから)」という熟成酒を中心に
こだま開店と共に扱い始め、少しずつですがその魅力を広めて参りました。
今回5年ぶりに蔵を訪ねいっぱいお話させていただき
横尾杜氏の新たな魅力もいくつか発見して来ました。
これからもう一歩踏み込んだ「横尾さんのお酒」を伝えていきたいと思っています。
(平成22年取扱開始、平成27年6月記)
<お勧め温度のご説明>
保存温度ではなく「この温度で飲んでいただきたい」温度です
店主が思う「お酒の良さを明確に感じることができる」温度をご提案しています
美味しいのはもちろん「お酒の本質に触れることができるかどうか」という視点です
◎:超お勧めです ○:まぁまぁいいよね
△:ぎりぎり…悪くはないけど… ×:お酒がかわいそう…
○⇒◎:まだ若いからまぁまぁだけど熟成して味が乗ったら超お勧めになるよ
とはいえ最終的にはご自身の好きな温度で飲んでくださいね(好みは十人十色です…)
使用米:福岡県産 レイホウ 精米:70% アルコール:17度
酵母:サッカロマイセス・サケ・ヤベ(明治28年に矢部規矩治博士により日本で初めて分離された清酒酵母)
種麹:アスペルギルス・オリゼー(明治9年に日本で初めて分離・培養)
酒質:ライチを思わせる爽やかな香りと酸が特徴的、ジューシーな美味しさを楽しめる中~やや甘口
お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
販売予定期間:来春くらいまで(2023.10.15発売-08.24 720ml完売)
明治時代に日本で初めて採取された種麹と酵母を使い、若竹屋創業の1699という数字を刻んだこのお酒。柑橘+ライチ系の爽やかな香りがほんのり、少しだけ熟した果実を思わせるジューシーな旨みに鮮烈な酸がバランスします。この酵母+蔵特有の楽しい酸と、軽快ながら複雑な旨みを楽しめるなかなかの個性派です。和食も意外に合いますし、特に白ワインが合う料理とは相性が良いと思います。
¥3,080
税込 / 送料別途
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使用米:福岡県産 夢一献 精米:70%
使用酵母:9号 アルコール:17度
酒質:熟した果実香、程よく複雑な米の旨みが楽しめる中口
お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
販売予定期間:来春くらいまで(2023.11.01発売-08.08 1800ml/09.11 720ml完売)
熟した果実香がほんのり、口に含むと9号酵母由来の柑橘系の酸に加えて若竹屋らしい存在感のある酸が、程よく熟して厚みの出始めた旨みとバランスします。今期は例年に比べてややジューシーな美味しさが印象的で、程よい柔らかさの中に若竹屋らしい蔵ぐせもほんのり感じます。温度は万能で、和食なら牛蒡や生姜など、洋食なら軽くスパイスを使うのもお勧め。地味旨ないいお酒と思います。
¥1,485
税込 / 送料別途
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使用米:福岡県産 夢一献 精米:85% 火入れ:あり アルコール:17度
※元禄時代の酒造りを記した文献に沿って再現した結果生まれたお酒です
※複数年度のタンクをブレンドして深みを出すと同時に毎年同じ味わいを表現しています
酒質:複雑な熟成香、柔らかで深みのある甘み、複雑な旨みを楽しめる濃醇な旨口
お勧め温度:冷(というよりロックやハイボール)◎/常温◎/お燗◎
販売予定期間:ほぼ通年(2023.11.18発売-12.26 一旦完売)
カラメル・珈琲・熟した果実などの複雑な熟成香が豊かに、柔らかな口当たりから広がるのはまろやかで濃醇な米の甘み、深みがあり複雑でどっしりした米の旨みにうっとり、いつの間にか深い余韻に浸っています。ああ…旨い。いわゆる古酒ですが(紹興酒的な)ワイルドさもありつつ(シェリー酒的な)エレガントさが素晴らしい。肉料理やチーズと一緒に、深遠なる世界をお楽しみください。
¥2,090
税込 / 送料別途
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