先にことわっておくと、ただ水のようにすっきり淡麗な「いわゆる辛口」はこだまでは扱っておりません。
日本酒は米から造られます。
米のデンプンが糖に変わり、その糖がアルコールへと変わって酒となります。
故に、日本酒って「米の甘み」を楽しむものじゃないかと僕は思っています。
なので、口を開けば辛口辛口、っていう方を見ると「なんだかなー」って正直思います。
だったら水とか焼酎飲んでりゃいいじゃん、とも思います。←暴言w
でもね、このオシゴトやってる中で「美味しい辛口」ってのが存在することも学びました。
美味しい辛口ってね、本当は甘いのです。米の甘みがちゃんと生きてるんです。
米の甘みや酸、そういったものが「何らかのバランス」をしたものが「旨い辛口」なのでしょうね。
そんな美味しい(いわゆる)辛口酒と巡り逢っていただけたら幸いです。
*本当は「辛口」って表現もあんまり好きじゃないんだよね・・・いい表現ないかなぁ・・・
蔵太鼓(福島県喜多方市)純米辛口
季節により「+10火入れ」「+10生」「+13生原酒」があります。すっきりした中に米の旨味を程よく感じ、低めの酸が柔らかさを演出してくれるため、癖のない美味しさが特徴です。
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弥右衛門(福島県喜多方市)本醸造超辛口生 または 純米辛口
本醸造超辛口生は爽やかな吟香に清流を思わせる透明感&パンチあるコクを、純米辛口はお燗向きの柔らかな米の旨味とほっこりする優しさを、それぞれ癖のない美味しさを演出してくれます。
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篠峯(奈良県御所市)純米 超辛 無濾過生
すっきりはしていますが、柑橘系の香りと白ワインを思わせる酸が実にフレッシュです。軽い微炭酸と相まってドライでありながらもパンチのある米の旨味で「辛口」の概念を変えてくれるお酒です。
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仙介(兵庫県神戸市)特別本醸造 一火原酒
軽い吟香にすっきりした口当たりで油断させておいて(笑)繊細かつ適度に太く深い旨みが飲み応えへと繋がります。目立たないしっかりした酸が料理との相性もしっかり繋いでくれるお酒です。
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此君(鳥取県倉吉市)全商品
当店では此君(しくん)のほぼ全商品(10種類ほど)をラインナップしています。全てに共通するドライながらもパワフルな米の旨味と酸が料理を引き立ててくれること間違いなしです。
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分福(群馬県館林市)純米 無濾過生原酒(新酒・一年・三年)
小手先の技術に頼らないその実直な造りは「米の旨味」を追求します。故にドライさはありつつ、とにかく米の旨味をガッツリ感じさせてくれる、辛口というにはあまりにも旨すぎるドライ系です。
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太陽(兵庫県明石市)純米吟醸 たれくち 無濾過生原酒(新酒・一年)
これもまた「旨すぎるドライ系」。リンゴ系のフルーティさもありつつ、野性的なガッツリした酸がその太い旨味を支えます。蔵のテーマである「淡麗辛口に反旗を翻す」そのままの力強いお酒です。
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